第三回 「文芸共和国の会」開催のお知らせ
第三回「文芸共和国の会」を以下の日時・場所で開催します。
※梗概、ハンドアウト等順次公開していきます。
※本会メーリングリストでは、運営方針や具体的な開催の構想その他について闊達な議論が行われています。現在のところ、海外、全国津々浦々より、学者/市民、先生/学生の区別なくさまざまな方々に参加いただいております。メーリングリスト参加をご希望の方は「vortexsitoneあっとまーくgmail.com(逆巻)」までお願いします。
※下のリンクよりdropbox経由でポスターをDLできます。自由にお使いください。
日時:平成28年 9月11日(日曜日)13:00~18:00
場所:サテライトキャンパスひろしま
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/site/satellite/accessmap.html
※googleマップで検索すると、県立広島大学広島キャンパス(宇品)の方に誘導されてしまうのでご注意ください。
googleマップを利用される方は、以下の住所を直接入力された方がベターです。〒730-0051 広島市中区大手町1丁目5-3
13:00~14:30
1. 発表及び討論
「アメリカ労働者階級研究のいま
――その歴史的経緯と将来的展望」
発表者: 栗原 武士 (県立広島大学)
ヨーロッパ式の階級社会と決別して建設されたアメリカ社会において、階級という概念は伝統的に「見えないもの」、あるいは「見たくないもの」として存在してきたように思われます。しかしながら、1990年代以降、ますます進む経済のグローバル化と富の集中という社会的事象の中で、アメリカにおいても経済格差を中心的関心とする学術活動が少しずつ活発化してきました。
本発表ではそのような動きの基調をなすアメリカ労働者階級研究に焦点を当て、その歴史的経緯を紹介した上で、発表者の専門分野である現代アメリカ文学(レイモンド・カーヴァー、ラッセル・バンクス、リチャード・フォード等を予定しています)における労働者のイメージについて分析を加えます。また質疑応答では、労働者階級研究の有効性とその将来的展望について、フロアの皆さんと一緒に考えていきたいと思います。(文責: 栗原武士)
14:50~17:40
2. 読書会
課題図書: Thomas Laqueur
The Work of the Dead: A Cultural History of Mortal Remains (Princeton UP: 2015)
コーディネーター: 田多良俊樹(安田女子大学)
※課題図書の内容・問題設定・疑問点をコーディネーター及び各セクションの担当者による報告によって共有したのち、これをたたき台とし、死者、及びその周辺をテーマに自由討論したいと考えています。原書が読めない方でも問題を共有し、議論に参加できるよう配慮しますので、お気軽にどうぞ。
※18:30~ 懇親会 鉄ぱん屋 弁兵衛 八丁堀店
会費は5千円程度の予定です。
出席希望は「vortexsitoneあっとまーくgmail.com」逆巻までemailで通知願います。
〆切は8月31日(土)。
準備の都合上、事前の出席通知をお願いいたします。
領収書も用意しております。
今回で「文芸共和国の会」も第三回を数えることになりました。これで福岡・山口・広島と三県を一巡することになります。第一回は工業大学、第二回は工業高専、そして第三回は広島市内の一角にあるサテライトキャンパスでの開催です。まさしく市井に根差した会場ですね。
高等教育・研究機関の多くは広大な敷地を必要とするため、地価の安い山手のほうに位置している場合がほとんどです。そのため、少し交通の便が悪かったり、一般市民には縁遠い場所だったりすることもあるでしょう。しかしあまり知られていないことなのかもしれませんが、多くの大学が街の中心部にサテライトキャンパスを所有しています。アクセスが良く街に溶け込んだ立地を活かして、学生の教育に利用したり、市民講座を開いたり、学会を開催したりしています。
広島市内のど真ん中で開催されるこのたびの会が、市民の方々にとって人文社会系の知を身近に感じるよいきっかけとなることを期待しています。もちろん、学者のみなさん、院生のみなさんも、どなたであれ歓迎します。
本会はそれぞれ専門を異にする研究者どうしが専門の垣根を維持したまま対話すると同時に、アカデミアの閉域を超えたところで市民どうし人文知を共有していくことを目指す場です。学者だけの場所である学会・研究会でも、学者が市民に対し講義をする市民講座でもない、学者と市民が共に同じフロアにおいて思考するアゴラ(広場)です。会員制ではありませんので出入り自由です。すべて無料です。ふるってご参加ください(※本会の基本理念に関しては下のリンクを参照してください)。
文責: 逆巻しとね